シンガポールの人気リゾート地「セントーサ島」が、大きく変わろうとしています。
2026年6月7日、セントーサ島のアドベンチャー施設「Skypark Sentosa(スカイパーク・セントーサ)」が大幅リニューアルし、東南アジア最高となる高さ44メートルのドライスライダーが誕生しました。さらにその裏では、島全体を2045年に向けて生まれ変わらせる「グレーター・セントーサ・マスタープラン」の第1フェーズが2026年3月に正式始動しています。
「セントーサ島はもう何度も行ったことがある」という方も、今まさに再訪する価値が生まれています。この記事では、オープンしたばかりの新アトラクションから、島の未来像まで最新情報をお届けします。
東南アジア最高44mのドライスライド、誕生
2026年6月7日、Skypark Sentosaが「Skyslides by Klook(スカイスライズ・バイ・クルック)」として新たなスタートを切りました。
目玉は、高さ44メートル(14階建て相当)の2本のドライスライダーです。「ドライスライダー」とは水を使わないスライダーのこと。雨天でも楽しめ、水着も不要なのが大きな特徴です。
また、このアトラクションはアジア最大の旅行体験予約プラットフォームとして知られるKlook(クルック)が世界で初めて自社ブランドを冠した施設として、観光業界からも注目を集めています。
2種類のスライダー——スリルか、絶景か

2本のスライダーはそれぞれまったく異なる体験を提供しています。
スカイドロップ(Skydrop)
完全密閉されたチューブの中からスタートし、ほぼ垂直に急落下するタイプ。世界最高の陸上型ドロップスライドという称号を持つ、スリル重視の一本です。身長制限は140cm〜200cm、体重制限は130kg以下です。
ザ・ビッグ・クルックスライド(The Big Klook Slide)
Klookのシグネチャーカラー・オレンジをまとった全面透明のスライダーです。UV照明・音楽・映像の演出が施されており、高さ44メートルの空中からセントーサ島の海と空を眺めながら滑走できます。スリルよりも景色と雰囲気を楽しみたい方にぴったりの選択肢です。
料金とチケット
| プラン | 料金 |
|---|---|
| 2ライドパッケージ | SGD 28(約3,000円) |
| 3ライドパッケージ | SGD 33(約3,500円) |
2本を自由に組み合わせて利用できます。チケットはKlookまたはSkypark Sentosa公式サイトで購入可能です。
Klook.comSkypark Sentosaで楽しめる全アトラクション
ドライスライダー以外にも、Skypark Sentosaには迫力のアトラクションが揃っています。
- バンジージャンプ(世界的に有名なAJ Hackett監修)
- ジャイアントスウィング
- スカイブリッジ:高さ40メートル・透明ガラス床の展望ウォークウェイ
- Summerhouse:敷地内のビーチクラブ&ダイニング
アクティビティに挑戦する側とゆっくりしたい側が一緒に訪れても、それぞれが楽しめるよう工夫されたレイアウトになっています。
島全体が変わる——グレーター・セントーサ・マスタープラン
個別のアトラクション更新に留まらず、セントーサ島は「グレーター・セントーサ・マスタープラン(Greater Sentosa Masterplan)」という巨大な長期開発計画の真っ只中にあります。
2019年に「セントーサ・ブラニ・マスタープラン」として発表され、2026年3月に第1フェーズが正式に始動しました。計画の対象はセントーサ島と旧港湾エリアのプラウ・ブラニ(約120ヘクタール)の2島。完成目標は2045年で、年間国際観光客を現在の約2倍・530万人に増やすことを目指しています。
5つのゾーンで生まれ変わる島の姿

マスタープランでは、島を5つのキャラクターゾーンに分けて開発を進めます。
| ゾーン名 | 開発内容 |
|---|---|
| バイブラント・クラスター | エンタメ・商業施設の集積 |
| アイランド・ハート | 新交通ハブ+ライフスタイル・ホスピタリティ地区 |
| ウォーターフロント | 海沿いリゾート・水上アクティビティ |
| リッジライン(尾根) | 山の稜線を活かしたアドベンチャー・自然体験ゾーン |
| ビーチフロント | 全ビーチのリニューアルと海浜リゾート強化 |
中でも注目したいのが「リッジライン(尾根)ゾーン」です。インビア山(Mount Imbiah)周辺の稜線エリアを活用したアドベンチャー・自然体験の拠点として整備される計画で、現在スカイライン・リュージュが営業するイン ビア・ルックアウト周辺が将来的に大きく変容する可能性があります。
第1フェーズで進む主な変化
2026年から始まった第1フェーズでは、以下の変化が段階的に進んでいきます。(まだ詳細は、確定していないようです。)
交通インフラの刷新: セントーサ島のシンボルだったモノレール「セントーサ・エクスプレス」が廃止され、新しい「ピープル・ムーバー」システムが導入されます。これにより、セントーサとプラウ・ブラニ間のシームレスな移動が実現する予定です。
イン ビア・キャノピーの建設: イン ビア山の山頂に新しいランドマーク構造物「イン ビア・キャノピー(Imbiah Canopy)」が建設されます。周辺の歴史的建造物や自然トレイルへのゲートウェイとして機能し、山頂からの眺望が新たな観光スポットになるでしょう。
ビーチの再整備と海面上昇対策: 全ビーチを美化・刷新しながら、同時に気候変動への対応として海面上昇対策インフラも整備されます。2045年にわたる持続可能なリゾート島としての姿勢が示されています。

今行くべき理由と、楽しみな未来
「工事が終わってから行こう」という考え方もあるかもしれませんが、今のセントーサ島には今だからこその魅力があります。
- 新スライダー「Skyslides by Klook」をオープン直後に体験できる
- 無料の多感覚体験ゾーン「センサリースケープ」(RWSからビーチまで350m)も充実
- ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、RWSカジノなど既存の人気施設はそのまま
一方、マスタープランが完成していく過程で島の姿が少しずつ変わっていくのを、数年おきに訪れながら楽しむ旅のスタイルも魅力的ではないでしょうか。今のセントーサを記憶に刻んでおくことで、将来の変化がいっそう印象的に感じられるはずです。
まとめ
セントーサ島は2026年現在、新旧の魅力が交差する特別な時期を迎えています。
東南アジア最高44メートルのドライスライダー「Skyslides by Klook」は、スリル派にも景色派にも対応した全く新しい体験を届けてくれます。そして背後では、2045年完成を目指す「グレーター・セントーサ・マスタープラン」が着実に動き出しています。シンガポール旅行を計画している方にとって、今のセントーサ島は絶対に見逃せないタイミングにあると言えるでしょう。