ベトナム中部の古都ホイアン。ユネスコ世界遺産に登録されたこの街は、昼間も美しいですが、夜になってこそ本当の魅力がより輝きを増します。
色とりどりのランタンが灯り、ホアイ川の水面に広がる光に包まれた空間は都会の煌びやかな夜景とは別の美しさと景観を映し出します。
はじめてダナンを訪れる人にも、ぜひ夜の旧市街を楽しんで頂きたいと思います。

ランタンが灯る、夜のホイアン旧市街歩き

夕暮れ時の18時頃、リバーサイドのホテルを一歩外へ出ると、街の表情は一変していました。各建物の軒先に吊るされたランタンに、ひとつ、またひとつと柔らかな灯りがともり始めています。驚いたのは、その活気。夜を待っていたかのように、昼間以上の賑わいを見せる観光客の多さに圧倒されます。

鮮やかなランタン店やライトアップされた観光スポット

旧市街へと続く「アンホイ橋」は、まさに絶好のフォトスポット。橋の上には、色とりどりのランタンが川面にゆらゆらと反射する幻想的な光景を収めようと、多くの人々が集まっていました。

橋を渡り旧市街に足を踏み入れると、ランタンショップが目に入ります。ライトアップされた美しさを利用し、有料の撮影スペースを設けている店もあり、記念撮影を楽しむグループもいていました。

数ある観光スポットの中でも、やはり外せないのが「来遠橋(通称:日本橋)」です。ライトアップされたその姿は、昼間の歴史を感じさせる佇まいとは打って変わり、どこか神秘的で優美な雰囲気を醸し出していました。

活気あふれるナイトマーケット

夜の旧市街は、遅くまで営業しているショップや飲食店が多く、昼と変わらず賑やかです。
カフェも点在しているので、ショッピングの合間に一息つきながら、流れる時間をゆったりと楽しむことができます。

トゥボン川沿いのバックダン通りでは、雑貨が並ぶナイトマーケットが広がっており、お土産探しにはぴったりの活気あるエリアとなっていました。

幻想的な空間を満喫するボート乗船と「灯篭流し」の楽しみ方

ホイアンの夜を象徴する光景といえば、やはり川面に浮かぶ「灯篭(とうろう)流し」です。ボートに乗って願いを込めた灯篭を流す体験は有名ですが、実は乗り場やコースによって雰囲気が異なるため、注意が必要です。

この川沿いは2つの橋を境にゾーンが分かれており、ボートの種類や遊覧コースが変わります。
(料金やどちらも約1,000円でした。)
私はどちらも体験してきたので、紹介いたします。

おすすめは「アンホイ橋」近くの手漕ぎボート

私の一押しは、アンホイ橋の近くから出ている「手漕ぎボート」です。
モーター音のない静かなボートに揺られながら、のんびりと川面を進む時間はまさに非日常。

このエリアは川沿いのレストランの明かりと、水上を行き交う無数のボートのランタンが水面に溶け合い、どこを切り取っても絵になる美しさでした。
また船頭さんがスポットで撮影してくれるのですが、アンホイ橋をバックに撮影してくれるので良い記念にもなります。

待ち時間を取るか、写真の美しさを取るか

幻想的なボート体験ですが、事前のプランニングが重要です。
乗船時間は約15分ほど。しかし、19時〜20時のピーク時間帯は、ボート乗り場に長い行列ができていました。

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私が実際に乗船したのは、少し落ち着いた21時頃。
この時間になると行列はすっかり解消されており、待ち時間ゼロでスムーズに乗ることができました。

ただ、一つだけ注意点があります。
21時を過ぎると、川を走るボートの数自体が少し減ってしまいます。もし「画面いっぱいに無数のランタンが広がる、圧倒的な写真や動画を撮りたい!」というのであれば、混雑を覚悟してでも、ボートが密集するピーク時間帯を狙うのが正解かもしれません。

「快適な乗り心地」か「最高のシャッターチャンス」か、旅の目的に合わせて選んでみてください。

カンナム橋東のエリアはエンジン付きのボートで遠くへ…

ホイアンのボート乗り場は、場所によって体験内容がガラリと変わります。タイプが変わるのは、最も「東側のエリア」から出ているボートです。

このエリアで運行されているのは、手漕ぎではなく少し大きめのエンジン付きボート。乗船すると、一気に東の方角へと進み、賑やかな旧市街の灯りからどんどん遠ざかっていきます。
周囲の活気がなくなり、静かな夜の川を進んだ先にあるのは、テーマパーク『ホイアン・メモリーズ・ランド』の巨大なサインがあるスポットです。ここで船頭さんが記念撮影をしてくれるのがコースの定番のようでした。

正直な感想を言うと、旧市街の喧騒から離れてしまうため、ホイアンならではのランタンに包まれる幻想的な雰囲気」はかなり薄れてしまいます。
せっかくのホイアンの夜。色とりどりの光が水面に反射する、あの幻想的な景色を間近で満喫したいなら、東側よりもアンホイ橋周辺のエリアでボートに乗ることをおすすめします

ナイトマーケットとグルメ。リバーサイド宿泊が「正解」だった理由

アンホイ橋の近くには、活気あふれるナイトマーケットが広がっています。

ここには飲食を中心とした屋台がずらりと並び、地元のB級グルメを気軽に食べ歩きできるのが醍醐味。さらに、夜遅くまで営業しているバーも点在しており、ホイアンの夜の楽しみは尽きることがありません。

拠点に選んで大正解!リバーサイドホテルの魅力

今回の旅で、私はあえてリバーサイドのホテルを拠点に選びましたが、これが大正解でした。

夜の利便性: ナイトマーケットがすぐ側なので、最後にドリンクや軽食をテイクアウトして、ホテルの部屋でゆっくり楽しむという贅沢が叶います。

朝の静寂: 賑やかな夜を満喫した翌朝は、一転して穏やかで長閑(のどか)な表情を見せる旧市街を散策。落ち着いた雰囲気の中で、買い物や食事を堪能できました。

ホイアンを満喫するなら「一泊」がおすすめ

日帰りでも楽しめますが、ホイアンの真の魅力は、刻一刻と変わる街の表情にあります。
美しい夜の喧騒と、清々しい朝の静寂。その両方を心ゆくまで味わうために、ぜひこのエリアに一泊して、ホイアンの街を存分に楽しんでみてください!