今、バンコクで最も注目される観光スポットかもしれません。
「ジュラシックワールド:ザ・エクスペリエンス」は、2025年8月8日にバンコクのチャオプラヤー川沿いショッピング施設・アジアティーク・ザ・リバーフロントでグランドオープンした、映画『ジュラシック・ワールド』シリーズの世界を丸ごと体感できるアトラクションです。
映画の名シーンを再現したセットや、実物大アニマトロニクス恐竜の迫力ある動きと鳴き声が訪れたすべての人を没入型の冒険へ誘います。初めて訪れる人でも分かりやすい誘導表示、恐竜解説パネルも充実。家族連れやカップル、映画ファン、初めてのテーマパーク体験にも安心して楽しめます。
場所・アクセス
場所は、チャオプラヤー川沿いの一大複合施設でおなじみの「アジアティーク・ザ・リバーフロント」の敷地内にあります。
アジアティークへは、BTSサパーンタクシン駅からシャトルボートが出ていますが、16時~しか出ていません。昼の時間帯に訪れる方は注意して下さい。
私はGRABで向かいましたが、国道も混んでおらず、スムーズにたどり着くことができました。
川沿いのボート乗り場からならすぐ傍にあります。
私は逆側の国道の入口から向かいましたが、案内の標示などもあり、迷うことなく辿り着くことができました。

入場チケットは、日時指定が可能な前売りがおススメ
私は事前に入場チケットを購入しました。
入場チケットは公式サイトでも販売していますが、私が予約した時は「kkday」で購入することができました。
今は、他のサイトでも購入できるようで、有名どころで言えば「Trip.com」でも購入ができるようになっていました。
公式サイトで販売している価格は、2025年9月22日現在、下記の通りとなっています。
チケットは訪問日、また入場時間を30分毎に指定することになっています。
その日時に行く必要はありますが、最低限の待ち時間で人気アトラクションに入場できることは観光客にとっても非常にありがたいシステムです。

私は日曜日の16:30~のチケットを予約しました。
雨季もあってか、人は多かったですが、大行列ということはありませんでした。スタッフにkkdayのアプリからバウチャーを見せると入場の列に並ぶように指示されました。

数十人のグループ毎に入場、館内はほぼ自由
時間指定でも入場に列ができているのは、30人ほど小グループずつ入場していき、そのグループが1つのゾーンを終えるまで待つ必要があるからのようでした。

中に入っても列は続きますが、ビジョンの演出など少しは楽しめる雰囲気を作ってくれており、少し期待感が膨らみます。
待つこと約15分、やっとアクティビティがスタート。
全体的な流れとしては、ジュラシックワールドの映画をご存じなら何となく理解いただけると思います。
恐竜が生きる島「イスラ・ヌブラル」へ渡り、ジュラシックワールドの世界を体感、草食恐竜の穏やかな空間から凶暴な恐竜のゾーンへと移っていき、その中で様々なことが起こる…という内容です。
まさしく映画の流れをダイジェストにした感じです。
アトラクションの流れを雰囲気のみで紹介
全てのゾーンの画像はネタバレになるのでお見せしませんが、大よその流れに沿って紹介致します。
最初は島へのボートに乗り込みます。外の雰囲気をデジタル映像でうまく再現してくれます。

島に辿り着くと、映画でおなじみの門をくぐることで一気に映画の世界に引き込まれます。

最初に出てくるのは、草食の「ブラキオサウルス」でしょうか。
中に入るとほぼ行動は自由。階段を上って、ブラキオサウルスに草のえさを与える演出を楽しむこともできます。

スマホのカメラで撮影しようとすると、館内が暗いのでピントを合わせるのがなかなか難しいかもしれません。
ですが、近くでじっくり観察すると、恐竜たちの造形がとても精巧に作られているのがわかります。まるで本物の恐竜を目の前にしているかのような、リアルな迫力を体感できます。


恐竜たちの展示を進んでいくと、映画『ジュラシック・ワールド』の主人公としておなじみの「ヴェロキラプトル」のトレーニングエリアが!
ここでは、観客の中から選ばれた子どもたちが、映画さながらの調教シーンを体験できるユニークなプログラムが用意されていました。

順路を進んでいくと、次第に肉食系の恐竜たちが登場し始めます。少し不穏な空気が漂ってきました…。

これは「カルノタウルス」という肉食系の恐竜でしょうか。赤いランプが嫌な予感を誘いますね。

進んでいくと、映画にも登場した鳥類系の恐竜が住み着くエリアにたどり着きました。
館内には、映画の世界観を再現した仕掛けやフォトスポットがたくさんあり、映画を見た人なら思わずニヤリとしてしまうような演出が盛りだくさんです。映画ファンにはたまらない工夫が随所に凝らされています。

施設の最大のハイライト。
巨大なティラノサウルスの迫力は想像以上で、映画のワンシーンに入り込んだようなスリルを味わえます。

アトラクション終了後も楽しみが盛りだくさん
アトラクションを抜けると、お楽しみのギフトショップです。
有名な映画のアトラクションショップの割には、全体的に価格設定がリーズナブルに感じました。たとえば、ロゴ入りのTシャツは759バーツ(約3,500円)とお手頃価格で、ついつい手が伸びてしまいそうです。

ギフトショップを出るとエレベーターがあり、その上には恐竜をモチーフにしたレストランがあります。
メニューを確認しましたが、面白いメニューが多かったです。
また、出口の手前には「Hatch Dome」という、サステナビリティ(持続可能性)をテーマにした体験型ドーム施設も。恐竜の世界を堪能した後は、地球の歴史や未来について考えさせられる、興味深いエリアになっています。
爬虫類系(ヘビや子供のワニ等)と撮影サービス(有料)なども行っておりました。
この中も楽しみたかったのですが、時間に追われた旅だったため断念しました。

リアルな空間に満足ですが、費用対効果を考えると…
アトラクション自体の所要時間は約40分でした。
全体を通して、最近よくあるデジタル技術を使った世界観を比較的抑え、精巧に作られた恐竜の造形物が織りなす忠実な世界観を作り上げたところは好印象が持てました。しかし、価格が高めなので、何度も体験したいかと言われると少し疑問が残ります。
今後、人気をいかに継続できるか、気になるところです。
もしデジタル技術をさらに活用したエリアがあれば、また新しい変化が容易にできそうですが…。
もちろん、この点については賛否両論あるかもしれませんね。
しかし、「ジュラシック・ワールド・ザ・エクスペリエンス」は、広大な敷地に多くの関連施設が点在しており、様々な楽しみ方ができるエリアでした。

そして、このアトラクションがある「アジアティーク・ザ・リバーフロント」は、まだ工事中のエリアも見られたため、今後さらなる発展が期待できそうです。
全体的に価格は少し高めですが、食事やアトラクション、ショッピングなど、多岐にわたって楽しめる魅力的な場所になっていました。前回訪れた時よりも、さらに良い印象を受けました。