ダナンの喧騒を離れ、静かな路地裏に歩を進めると、人だかりができている飲食店が「ベップヘン(Bếp Hèn)」です。2024年、2025年と連続でミシュランガイドのビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)またはセレクテッドに選出された、人気の高いベトナム家庭料理店です。
店名の「Hèn」には「質素な」「謙虚な」という意味が込められており、豪華な装飾よりも「素材の味」と「家庭の温もり」を大切にしているそうです。
場所・アクセス
お店はダナンの中心部、ハイチャウ区の「レ・ホン・フォン通り(Lê Hồng Phong)」の路地に位置しています。
有名なドラゴンブリッジの西側(尻尾部)から約500mほど離れた場所にあります。大通りから少し入った場所にありますが、鮮やかな黄色の壁と、緑豊かな植物が溢れる外観が目印です。
アンティークに囲まれたノスタルジックな空間の内装が際立つ

一歩足を踏み入れると、そこには1970〜80年代のベトナムへタイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間が広がっています。
インテリア: ベトナム伝統の「黄色」を基調とした壁に、深みのある古材の家具。棚にはアンティークのラジオや電話、素朴な陶器が並び、オーナーのこだわりが細部に宿っています。

座席は、1階と2階があり、こぢんまりとしたアットホームなサイズ感です。木製のテーブルセットが適度な間隔で配置されており、友人や家族とリラックスして語り合える雰囲気です。

私は3分ほど室内で待ち、2階に案内して頂きました。
注文したメニュー

メニューは100種類近くあるそうで、ベトナム各地の家庭料理を網羅しています。価格帯は一品 50,000 VND 〜 150,000 VND(約300円〜900円) 程度と非常に良心的です。
私は一人だったのであまり種類を選択することはできませんでしたが、グループで来ると色々な料理を楽しめそうです。
メニュー全体的にはフォーとか有名なベトナム料理がラインアップされているようではなく、肉料理や魚料理のようなカテゴリでメニューが掲載されていました。
但し、料理の種類が多い分、メニューに写真が少ないため、文字から料理を想像するしかありません。
Google翻訳などでスマホで写した画像を翻訳する等、工夫が必要です。
Fried pork belly with lemongrass and chili (119.000VDN : 約714円)

レモングラスとチリ風味の豚バラ肉の炒め物
カリカリに揚げ焼きされた豚バラ肉に、レモングラスの爽やかな香りと唐辛子のピリッとした辛みが絶妙に絡む一品。
味は濃厚過ぎず、薄いわけでもなくバランスの良い味で美味しかったです。ただ肉が少し硬く、顎が痛くなりました(笑)。
もともとは「ポークリブ」を注文していたのですが、品切れだと言われ、代わりに注文した料理です。
Seaweed soup with minced pork(99.000VDN : 約594円)

豚ひき肉入り海藻スープ
磯の香りが広がる新鮮な海藻と、豚ひき肉の旨味が溶け出した優しい味わいのスープ。
海苔の量が非常に多く、その風味を生かし、余計な味がついておらず上品な味わいでした。これは注文して良かったと思えました。
Morning glory boiled(50.000VDN : 約300円)

茹でた空心菜
本当はガーリック炒めのような空心菜炒めが食べたかったのですが、間違えて「茹でた空心菜」を注文してしまいました。(笑)
味があまりしなかったのですが、一緒に就いてきた醤油(魚醤?)を混ぜたら食べやすい味になりました。
Rice (15.000VDN : 約90円)

ライスは少し冷えていて、若干固まっていました。
日本のご飯のようなふっくらしたものではありません。それを前提でライスを注文した方が良さそうです。これは他のベトナムのレストランでも同じように感じました。
タイムスリップしたような空間で、贅沢な「ベトナムの家庭料理」を…
食事後、外には多くの人が入店を待っていました。実は他の日の昼などにも店の前を通ることがあったのですが、人だかりができていました。
私が訪れた18時頃はギリギリ予約なしですぐ入店できましたが、ピーク時は予約か、待機が必要になりそうです。
ベップヘンの料理は全体的に素材の旨みを際立たせた優しい味に感じました。非常に食べやすく、上品な味わいです。それでいて、料金も全体的にリーズナブルです。
また店のレトロな雰囲気も居心地の良い空間づくりができているように感じます。
料理の質だけでなく、居心地も含め、おススメできる飲食店だと思います。